2016年3月29日火曜日

インターネット上の書き込みの削除請求・削除要請(大島てるの場合)

 「大島てる」という不動産の事故物件公示サイトとうたっているサイトがある。
 ここでいう事故情報とは,自殺,他殺,事故死があった不動産のことをさすらしい。
 現在は,日本全国の物件の情報の記載がある。
 サイト運営者(社)自身が独自のソースをもとに記載した事故情報とそれ以外の一般人が書き込みをした情報とが記載されている。
 一般人が書き込みできることから,虚偽の内容を記載されることもあり,それを見た一般人は事故(自殺,他殺,事故死)があったものと思うので,一般に,物件の価値が下がるという被害が生じる。
 このため,そのような虚偽の情報については,削除請求・削除要請をしたいという依頼者もいる。
 削除請求・削除要請については,大島てるのほうで,書き込みに明確な根拠がないと判断した場合は,すぐに削除をしてくれるようである。
 


発信者情報開示請求4(発信者契約のプロバイダへの発信者情報開示)

 電子掲示板運営者から発信者特定のためのIPアドレスやタイムスタンプを開示してもらったら,次は,そのIPアドレスを管理するプロバイダへの発信者情報開示請求をすることになります。

 IPアドレスを管理するプロバイダは,インターネット上のWHOIS情報を確認して,調べます。

 このようにして調べたプロバイダが,ドコモ,AU,ソフトバンクなどの携帯電話会社であったり,有名なインターネット接続プロバイダであったりした場合,発信者が契約をしているプロバイダとなっている可能性が高く,このプロバイダに発信者の契約情報の開示を求めることになります。

 しかしながら,上記の携帯電話会社や国内の有名プロバイダは,訴訟外での発信者情報開示請求にほとんど応じないのが現状です。
 このため,発信者情報開示請求訴訟を提起する必要があります。