http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS0103O_R00C14A7MM8000/
憲法とは,国家の基礎となる法です。つまり憲法とは国家のあり方を決めたルールなのです。
もうすこしわかりやすく言うと,強制力をもった国家権力がやっていいこととやってはいけないことを決めたルールが憲法なのです。
国家権力はほっておくと暴走し,国民の権利が守られなくなるという思想が根底にあって,国家権力の行動を制限する必要があり,そのために考えて作られたのが憲法なのです。
ですから,国家権力がやっていいことを増やすことを,国家権力自身が憲法の改正なくやってしまうことはできないのです。
また,国家権力が,いままで憲法ではやってはいけないとされてきたことを,実は憲法でやってもいいことだったのだ(憲法解釈の変更)といって,やっていいこととして取り扱うことも,実質的には国家権力が憲法を改正することと同じで,憲法の意味がなくなってしまうので,これも許されないものと私は思います。
福岡県弁護士会も集団的自衛権の行使を可能とする内閣の憲法解釈変更に反対する決議をしています。
http://www.fben.jp/statement/
集団的自衛権:行使容認閣議決定 県弁護士会、「憲法違反」と街頭活動−−西鉄福岡駅前で /福岡
http://mainichi.jp/area/fukuoka/news/m20140702ddlk40010376000c.html
こういう問題は,国民一人一人が,他人事にせず,自分たちの将来に関することとして,しっかり考える必要があるものと思います。
そして,集団的自衛権の行使が必要と国民の過半数が思えば,正々堂々と憲法を改正して,国家権力がやっていいこととして,認めればいいのです。
みなさんもこの話題について,周りの人と話してみてください。「集団的自衛権とかよくわかんないよね」という話でもいいです。話題にすることが重要だと思います。
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